今回は、マイナンバーカードについて考えていきたいと思います。
「マイナンバーカードは作ったけれど、どう使えば便利になるの？」と感じているシニア世代の方も多いのではないでしょうか。このカードには、日々の暮らしをもっと楽にするための便利な機能がたくさん備わっています。
この記事では、「手間を減らす」「並ばない」「紙を探さない」という3つの視点から、マイナンバーカードが役立つ5つの活用術を厳選してご紹介します。さらに、よくある疑問やトラブルの対処法、安心して使うためのセキュリティ対策まで、わかりやすく解説します。
役所に行かなくてもOK！コンビニで証明書を取得できます
住民票や印鑑登録証明書など、市町村の窓口でしか手に入らなかった各種証明書が、マイナンバーカードがあればコンビニで簡単に取得できます。全国のコンビニエンスストアに設置されているマルチコピー機を使うことで、平日昼間に区役所へ行く必要がなくなります。
お住まいの自治体がこのサービスに対応しているか、そしてどの種類の証明書が取得できるか、事前にインターネットで確認しておくとスムーズです。必要なときにすぐに手に入れられるため、急に証明書が必要になったときでも安心です。
医療機関での手続きが楽になるマイナ保険証
マイナンバーカードを健康保険証として登録すると、病院や薬局での受付がスムーズになります。顔認証付きのカードリーダーにカードをかざすだけで、すぐに保険資格の確認ができます。
また、ご本人の同意があれば、医師や薬剤師が過去の薬剤情報や健診結果をその場で参照できるようになります。これによって、同じような薬が重複して処方されるのを避けたり、より適切な治療方針を立てたりするのに役立ちます。高額療養費制度の利用も、窓口での手続きが原則不要になるため、一時的に高額な医療費を立て替える手間が省けます。
自分の情報を一括管理できるマイナポータル
マイナポータルは、マイナンバーカードを使ってアクセスする行政サービス専用のオンライン窓口です。ここから自分の健康やお金に関する大切な情報をまとめて確認できます。
例えば、過去5年分の薬剤情報や健康診断の結果、医療費の通知などが閲覧できます。これらの情報は確定申告で医療費控除をする際にも役立ちます。また、行政からの重要なお知らせが届いたり、引っ越しなどの各種オンライン申請ができたりと、さまざまな手続きが集約されています。
給付金や税の還付がスムーズに！公金受取口座の登録
給付金や年金、税金の還付金などの受け取りに使う「公金受取口座」を登録しておくと、いざというときに手続きが非常に楽になります。一度登録しておけば、申請のたびに通帳のコピーを提出するといった手間が省けます。
登録や変更、削除もマイナポータルから行うことができます。公的な給付金の受け取りがスムーズになり、手続きの煩雑さを解消できます。
自宅で確定申告 e-Taxで紙の手間を解消
確定申告は、税務署に行くか、郵送で手続きをするのが一般的でした。しかし、マイナンバーカード方式を使えば、自宅のパソコンやスマートフォンからe-Taxに直接ログインして申告できます。
利用者識別番号を持っていなくても、マイナンバーカードで新規登録から利用開始まで進められます。医療費や保険料の情報がデータ連携されるため、手入力の手間が減り、ミスも防ぐことができます。
よくある「困った」を解決！マイナンバーカード活用術のQ&A
コンビニ交付が使えないのはなぜですか？
お住まいの自治体がサービスに対応していないか、希望する証明書の種類だけ対応していない可能性があります。事前に各自治体の公式サイトで確認することをおすすめします。
医療情報が見当たらないのはなぜですか？
自由診療分や、柔道整復師による施術の一部など、保険適用外の費用やオンライン請求の対象外となる費用はマイナポータルに反映されない場合があります。
カードを安心して使うためのセキュリティ対策
マイナンバーカードを安全に便利に使うためには、基本的なセキュリティ対策を知っておくことが大切です。
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暗証番号の管理 暗証番号はご家族であっても安易に共有せず、またカードと一緒に紙にメモして保管するようなことは絶対に避けてください。
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スマホ搭載時の注意 スマートフォンにマイナンバーカードの機能を搭載している場合、機種変更などで使用をやめる際には、必ず電子証明書の失効手続きを行ってください。端末を初期化するだけでは、証明書は消えません。
マイナンバーカードは、正しく活用すれば日々の暮らしをより便利でスムーズにするための強力なツールです。ぜひこの機会に、ご自身のライフスタイルに合わせて活用してみてください。
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